神保町三省堂書店で開催の『第6回 博物蒐集家の応接間 Perspective 視点』は、昨年以上に多くのお客様にご入場頂き、無事終えることができました。
ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました。
また、今年も神保町の舞台に立つ機会を与えて下さった 三省堂書店 いちのいち様、素敵な作品をDMに提供下さったヒグチユウコさんにも御礼申し上げます。
今回のテーマであった『 視点 』には、各蒐集家がとても苦労をしました。
私は常日頃からどこに”視点”を置くかを常に考えています。
視点を変えることで、物自体の持つ意味合い・見え方が変わると思うからです。
第6回 博物蒐集家の応接間 をそろそろやろうと思った時、仲間に色々と話を聞いていくと私にはない”視点”をそれぞれ持っていて、視点をテーマにとても興味深い話も聞くことができました。
イベントをやっていると私自身のマンネリ化が一番の敵であり、常に新鮮な気持ち・新しい物への好奇心が必要であります。
第5回 博物蒐集家の応接間 までは1つのテーマで持って参加者が商品構成・展示をしてきたのですが、第6回ではそれぞれ違ったテーマで構成・展示をすることにより、より新鮮で好奇心を与えることができるのではないかと考えました。
私自身もいろんな”視点”を見てみたい。
メルキュール骨董店の視点『アンティークに潜む寓意 Spring Efemeral』
”Spring Efemeral 春のはかなきもの”という副題は 『カルぺ・ディエム その日の花を摘め』を念頭に、生と死を意識しつ 艶やかな享楽的な傾向展示を試み。
JOGLARの視点『”知”を探求する者の視点』
各々の専門分野の真理の追求のため、日々勉学に励んでいる(知を追求している)学者・識者・博士・画家等々の視点。 専門分野を極めている人たちが使用しているその分野の道具類などを、専門家の視線でスポットを当てる。
sommeilの視点『少女の好奇心』
綺麗な石、可愛い人形、いい匂いのする小瓶、不思議な形のモノ、齧って見たら美味しそうなモノ、気になったものは何でも蒐集していた少女時代の想い出。
antique Salonの視点『博物的視点』
一般的に”博物”というと動物・植物・鉱物の3界に対して思い浮かべる方が多いと思う。
博物学と検索すると『自然科学に関してこと』と出てくる。
しかしながら、視点を広げ 歴史・道具・宗教・建築・カタチなど 我々の生活を取り巻く色々な事柄を博物的視点で捉える。
蒐集家それぞれの趣味趣向という事はもちろんありますが、テーマに対する考え方を見ることができたのはとても有意義な体験でした。
クリエイターの皆様もそれぞれテーマに合わせた作品を創って下さり、空間により厚みと魅力が増しました。
また、お花のアレンジメントでpomone-et-pommeさんに、家具をDOANOBにお世話になりました。
第7回 博物蒐集家の応接間はまだ未定ですが、私の中ではテーマは決まりつつあります。
今度のテーマはより発展した解釈による博物理科趣味の世界観で皆様お迎えできればと考えています。
是非、次回以降も宜しくお願い致します。
第6回 博物蒐集家の応接間 Perspective 視点
物を見る視点を変えると違う物が見えてくる
例えば離れて見る・寄って見る・俯瞰で見る
隠喩的視点・換喩的視点で見る
素材で見る
博物的視点で見る
蒐集家が見る それぞれの視点
期間:2018.3.24(sat)- 3.28(wed)
会場:三省堂書店神保町本店8階催事場
東京都千代田区神田神保町1-1
tel:03-3233-0285(神保町いちのいち神保町店に繋がります)
hp:ichinoichi.book-sanseido.jp
営業時間:10時 - 20時(最終日は19時で終了)
主催:神保町いちのいち・antique Salon
協力:ヒグチユウコ
参加蒐集家
Landschapboek・メルキュール骨董店・piika・JOGLAR・sommeil・antique Salon
参加クリエイター
Arii Momoyo Pottery・Lagado Laboratory・SERAPHIM・Tari Nakagawa・Yuko Higuchi